パソコン活用研究ラピュタへの道(アセンブラ、DOS、Windows、旧型PCの活用研究)
MS−DOS基本コマンドその2
さあ、いくぞ、MS−DOSコマンド第2段。少しMS−DOS(DOS窓)を使い始めると、必要?
になりそうなものあつめました。
1 CLS
画面をクリアする。
書式 | CLS |
2 DATE
内蔵時計の日付の表示、変更
書式 | (1) DATE 日付の表示 (2) DATE 年−月−日 日付の設定 年、月、日の区切りはハイフン − スラッシュ / ピリオド . いずれでもよい (例) A>DATE 2000/11/11 |
3 TIME
内蔵時計の時刻の表示、変更
書式 | (1) TIME 時刻の表示 (2) TIME 時:分:秒 時刻の設定 |
4 PATH
実行ファイルの検索パスを設定、解除
何もパスを設定しなければ、今いるディレクトリにある実行ファイルしか、実行できないわけですが、
パスを設定すれば、その設定したディレクトリもMS−DOSが検索して実行ファイルを探します。
DOS/VのWindowsでは、C:¥ と C:¥Windows にはデフォルトでパスが設定されています。
ちなみにDOS窓では、設定したパスは、現在実行中のDOS窓でのみ有効。いったんDOS窓を閉じると
設定はキャンセルされます。
コンパイラなど使うようになると、結構必要になるコマンドです。
書式 | (1) PATH 現在設定されているパスの表示 (2) PATH パス名 [;パス名] パスの設定 複数のパスを設定する時は ; で区切る (3) PATH; パスの解除 [ ]は省略可 |
PATH使用例(C:¥CにMSPOS.EXEがある)
MSPOS.EXEはマウスの位置、ボタンの押下の状態を取得するおじさん自作アプリです
C:\WINDOWS>path パスがありません. C:\WINDOWS>mspos コマンドまたはファイル名が違います. C:\WINDOWS>path c:\c C:\WINDOWS>path PATH=C:\C C:\WINDOWS>mspos Display Mouse Position & Status マウスの位置表示 Coded by Kasai キーを押すと終了 NEC Mouse.SYSの場合: L Btn( 0:Off 1:On) R Btn (0:off 1:On) Dos/Vのマウスドライバ: L Btn(3) R Btn(0:両方off 1:左on 2:右on 3:両方On) Mouse X: 120 Mouse Y: 72 Mouse L Btn: 3 Mouse R Btn: 0 C:\WINDOWS> |
現在設定されているパス確認 どこにもない msposはパスが通ってないの で実行できない c:¥cにパス設定 今度はパスがc:¥cに設定 されているので実行できた |
5 SUBST (外部コマンド)
ディレクトリをドライブ名で参照できるよう設定(解除)する。
置き換えられたドライブを仮想ドライブと呼ぶ。実際に使われているドライブ名を仮想ドライブに
指定することもできるが、そうすると、実際のドライブは仮想ドライブの設定が解除されるまで、
使えなくなる。DOS窓でSUBSTを実行すると、そのDOS窓だけでなく、Windows全体に設定
が有効となる。これ、たぶんSubstitute(代用する)の略。
書式 | (1) SUBST 現在の仮想ドライブ設定状況の表示 (2) SUBST ドライブ名 パス名 仮想ドライブ設定 (3) SUBST ドライブ名/D 仮想ドライブ解除 |
使用例
MS−DOS用のフリーのCOBOLコンパイラであるCOBOL650はファイルの読み込み、保存がAドライブ
にきめうちされている。従って他のドライブの他のディレクトリ(フォルダ)から使う時は、SUBSTによって
そのディテクトリを仮想ドライブAにする
C:\WINDOWS>subst C:\WINDOWS>cd c:\cobol650 C:\COBOL650>dir/p ディレクトリは C:\COBOL650 . <DIR> 99-05-03 12:58 . .. <DIR> 99-05-03 12:58 .. 650DOC ZIP 37,429 90-10-11 22:05 650DOC.ZIP ASMSRC ZIP 7,021 90-09-05 11:49 ASMSRC.ZIP COBOL EXE 17,810 90-10-11 21:43 COBOL.EXE COBOL650 LIB 72,921 90-10-11 20:05 COBOL650.LIB COBSRC ZIP 20,425 90-09-05 11:51 COBSRC.ZIP INSTALL DOC 2,048 90-10-11 22:02 INSTALL.DOC OBJFILE ZIP 1,526 90-09-05 11:58 OBJFILE.ZIP RUN650 EXE 16,593 90-10-11 21:20 RUN650.EXE RUN651 OVR 13,312 90-10-11 21:35 RUN651.OVR RUN652 OVR 13,056 90-10-11 21:37 RUN652.OVR RUN653 OVR 18,560 90-10-11 21:39 RUN653.OVR RUN654 OVR 6,912 90-10-11 21:43 RUN654.OVR RUN655 OVR 39,600 90-10-11 21:49 RUN655.OVR PROG408 COB 1,664 90-09-02 13:00 PROG408.COB BOXDEMO COB 1,664 90-09-05 11:51 BOXDEMO.COB DEMO COB 18,816 90-04-24 18:28 DEMO.COB INST COB 896 90-05-17 16:44 INST.COB 続けるにはどれかキーを押してください . . . C:\COBOL650>subst a: c:\cobol650 C:\COBOL650>subst A: => C:\COBOL650 C:\COBOL650>a: ディレクトリは A:\ . <DIR> 99-05-03 12:58 . .. <DIR> 99-05-03 12:58 .. 650DOC ZIP 37,429 90-10-11 22:05 650DOC.ZIP ASMSRC ZIP 7,021 90-09-05 11:49 ASMSRC.ZIP COBOL EXE 17,810 90-10-11 21:43 COBOL.EXE COBOL650 LIB 72,921 90-10-11 20:05 COBOL650.LIB COBSRC ZIP 20,425 90-09-05 11:51 COBSRC.ZIP INSTALL DOC 2,048 90-10-11 22:02 INSTALL.DOC OBJFILE ZIP 1,526 90-09-05 11:58 OBJFILE.ZIP RUN650 EXE 16,593 90-10-11 21:20 RUN650.EXE RUN651 OVR 13,312 90-10-11 21:35 RUN651.OVR RUN652 OVR 13,056 90-10-11 21:37 RUN652.OVR RUN653 OVR 18,560 90-10-11 21:39 RUN653.OVR RUN654 OVR 6,912 90-10-11 21:43 RUN654.OVR RUN655 OVR 39,600 90-10-11 21:49 RUN655.OVR PROG408 COB 1,664 90-09-02 13:00 PROG408.COB BOXDEMO COB 1,664 90-09-05 11:51 BOXDEMO.COB DEMO COB 18,816 90-04-24 18:28 DEMO.COB INST COB 896 90-05-17 16:44 INST.COB 続けるにはどれかキーを押してください . . . A:\>us |
SUBSTの状態。何も設定されていない C:¥COBOL650の表示 ここにCOBOL650の各種ファイルがある C:¥COBOL650を仮想ドライブAに設定 以後、A:でC:¥COBOL650にアクセス できる 本当のAドライブにはアクセス不可 COBOL650を使うには、英語環境にする |
6 SYS (外部コマンド)
システムファイルを転送する。
書式 | SYS [ドライブ1] ドライブ2 ドライブ1にあるシステムファイルをドライブ2に転送する [ ]は省略可 |
DOS/V機の場合 SYS C: A: でフロッピーにシステムファイルを転送し、純粋なMS−DOSを
作成できる。Windows95はVer7.0のMS−DOSができる。
転送されるファイルは、IO.SYS MSDOS.SYS COMMAND.COM
7 FORMAT (外部コマンド)
指定したディスクをフォーマットする。
書式 | FORMAT ドライブ名 |
MS−DOS6.2−−>Windows95−−>Windows95 osr2と機能拡張されている。
各種パラメータが設定できるが、DOS/V用とPC−98用でもパラメータが違うので
FORMAT /?で確認して下さい。
なお、ハードディスクでパーティションをきるには、FORMATの前にFDISKを実行します。
8 VER
バージョンを表示する
書式 | VER |
9 US,JP (バッチコマンド)
英語モード(US)、日本語モード(JP)に移行するバッチコマンド。
USモードでないと起動できないものって結構あります。WindowsのCD−ROMに付属のインタプリタの
QBASICや前述のフリーのCOBOLコンパイラ(COBOL650)など
10 DUBUG
DEBUGについては「アセンブラ/DEBUGでプログラム」に詳述しましたので参考にして下さい。